読んだ本
ぼくらの新・国富論 スタートアップ・アカデミー (WIRED BOOKS)
- 作者: 並木裕太,WIRED編集部
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
マッキンゼーから独立してフィールドマネジメントを設立した並木さんの本。とても面白い。
このサイトでおすすめされていたので読んでみた。
日本が抱える一番の課題は国を覆っている諦めムードだと思う。
そして、スタートアップに挑む人々が増えることが、その諦めムードを打破することに繋がっていくと書かれている。
様々な方へのインタビューも掲載されており、「明日から自分は何をしようか」、と考えつつ読んでいくと色々なアイデアが浮かんでくる。
考える力を伸ばすには
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
- 作者: 照屋華子,岡田恵子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 37人 クリック: 962回
- この商品を含むブログ (240件) を見る
この本は至る所で紹介されていますし、僕自身が読んでも面白かったので非常に良い本であることは間違い無いです。しかし、読んでも頭が良くなっている実感が正直なところありませんでした。
そこでなぜかと考えてみたのですが、それは考える方法論を知っていることと、その方法論を使いこなすことができることの間に大きな隔たりがあるからだと思います。
高校数学を勉強するときに、数学の公式集を読んだだけで公式が使いこなせるようにはなかなかならないと思います。その公式を使った問題を数問解いて具体例を経験する中でだんだんと腑に落ちた感が出てきて、その後難易度が高い問題に挑戦する中で、使いこなせるようになっていく人が大半だと思います。
数学的帰納法という言葉を知っている人は無数にいますが、言葉を聞いたことがあるというレベルから、様々な問題で適切に適応できるというレベルまで、相当な開きがあります。また、ピアノやフルートなどの楽器についても、触ったことがあるというレベルから、プロのレベルまで様々です。
このように、道具や方法論について、知っているというレベルからプロ級に使いこなせるレベルまで様々いますよね。考え方や思考法についての原則本を読んだばかりの段階であれば、自分は数学でいうところの、帰納法という言葉を知ったばかりという程度なんだ、という自覚を持っておくと良いのだと思います。原則本に対して変なフラストレーションや不満感を感じずに済むので。
大学の数学を勉強するときも、定理を勉強した後に例で確認すると思うんですが、そういう作業が必要なのでしょう。
結局こういった原則について書かれた本を読むだけでは不十分で、その後具体例に多く当たる中で次第に自分の身になった感が出てくるのだと思います。あるいは、具体例を作ればいいのでしょう。
また、難易度が高い数学の問題を解けるようにするためには、
・それぞれの解法を具体的にどのような状況で使うか、ということを意識して覚えること
ex)「任意のnについて示せ」という文言に注目して帰納法や背理法を考える習慣をつけるなど
・手持ちの解法は何もみずに列挙できるようにすること
ex)解法がわからないときに、帰納法、背理法、具体例で実験・・・など手持ちの解法を口頭で列挙できるように日頃から練習しておく
・問題を解いた後に、自力で解法を思いつけるかを自問する
が有効ですが、思考力を上げるときもこういった作業が有効なのではないかという仮説を持っています。
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!
- 作者: 東大ケーススタディ研究会
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/09/18
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 101回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
ということで今はこの本を使って具体例に当たっていますが、原則本に書いてあることを実際にに適応する感覚が徐々に身についてきたように感じています。
原則本を読むのと、具体的な問題での練習を交互に反復していこうと思います。
地頭力を鍛える
筆者が地頭力を構成する要素をイラストにしており、そのイラストが非常にわかりやすい。
最後のまとめも秀逸だと思う。
同じようなジャンルの本を何冊も読むと、だんだん理解が深まっている感じがして良い。
考える能力について考えてみた
考える能力って何だろうって考えてたんですけどこんな感じですかね〜
考える能力
=方法x材料
=知識量x思考力
=知識量x論点設定力x論理展開力
=知識量x論点設定力x切り口を選ぶ能力xロジックツリー生成能力
=知識量x論点設定力x切り口を選ぶ能力x層を増やす能力(縦の要素)xそれぞれの層の要素を増やす能力(横の要素)
ロジック「ツリー」なので、木のたとえで言えば、
肥沃な土壌に(知識量)に、珍しい種を植えて(論点設定力)、伸びそうな枝を選んで(切り口を選ぶ能力)、縦にも横にも大きく育て(ロジックツリー生成能力)、それぞれの枝に綺麗な実がぶらさがってる(知識量が豊富だとツリーのそれぞれの要素に新規性があるなど質が高い)
1.知識量
トップコンサルがノーベル賞級の発見ができないのはなぜかっていったら、考える能力はあってもサイエンスの知識が世界でトップレベルに備わっているわけではないからだと思う。
ロジックツリーのそれぞれの要素に何かしらの新規性や面白さが備わるベースになるのが知識量だと思う。
2.思考力=論点設定力x論理展開力
2.1.論点設定力
最初の論点が平凡なものであったり、発展性がないものだったりするとそのあとの論理展開がいかに優れていようと議論の魅力は下がると思う。
他の人が思いつかないような論点
その論点を解決すれば他のところにも応用できる論点
議論が膨らみやすそうな論点
あたりがぱっと思いつける能力。
2.2.論理展開力=切り口を選ぶ能力xロジックツリー生成能力
2.2.1.切り口を選ぶ能力
例えば、自転車の市場を推計するなら、誰が持ってるかから始めるか、どういう製品があるかから始めるか、で展開が変わってくるはずで、そういう最初の切り口を選ぶ能力。
電柱の本数を推計するなら、単位面積当たりの本数から推計することもできれば、一つの電柱が何世帯の電力を担っているかで推計することもできて、そういう感じ。
2.2.2.ロジックツリー生成能力
ロジックツリー生成能力=層を増やす能力(縦の要素)xそれぞれの層の要素を増やす能力(横の要素)
言い換えれば、縦にも横にも大きいロジックツリーがぱっと生成できる能力。
・縦の要素
ロジックツリーの層を増やしていく方向
それってもっというと?ってどんどん考えていく
・横の要素
ロジックツリーのそれぞれの層の要素を漏れがないまま増やす方向。
要素を細かく分解する能力
分解したときに漏れを出さない能力
あたりかな?
面白そうな本
ロジカルプレゼンテーション
このサイトに載ってる本を順番に読んでいく。
【最新版】コンサルの選考対策法と読書のススメ - 就活の取説
案外こういうかっちりした本をkindleで読んでも違和感がなかった。
どちらかというと、本を読みながらメモが取れるから紙の本で読むよりもkindleで読む方が頭に入るかも。
覚えた方が良さそうな部分はquizletとかで単語カード化しておくといいかも。
ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
- 作者: 高田貴久
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2004/02/01
- メディア: 単行本
- 購入: 35人 クリック: 293回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
180123読書メモ
最初から色々と仮定をおいて全体像を描く。
しなやかさ。融通無碍の用語解説 - [名・形動]考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること。また、そのさま。
細かい方法論とコツの違い
もっと感覚的で要点を絞ったもの
・細かく意識するのは少しレベルアップしてから
戦略とは
- 何をやらないか、捨てるか、
- やる中での資源配分(どこを削ってどこにまわすのか、その程度は?)
- 差別化
戦略作りのポイント
・マクロ思考
V字カーブ
・切り口の選択
縦軸と横軸を他の要素に変えたり、分類の区分けを変えてみる
・競争
他者の収益の柱になってる商品と類似の安い商品で勝負する
何を捨てて何を残すか
・定量化
・2つの考え方
新しい商品で勝負する(メーカー)
vs
作らずに勝負する(金融)
損切りetc
・何かをするとは
目の付け所+どう進めるか
斬新な解決策を見つけることよりも、何が本当の課題なのかを見抜くことの方が難しい
視点を変えてみる。患者、家族、研修医、主治医、病院長、行政官、政治家etc
仮説と検証の間をぐるぐるするのに加えて、そもそもの課題設定が正しいかどうかも検討する
組織の縦ギャップ
- 上の方にいる人は現場のことは見えていないし、下の方の人は上の方の人たちが何を考えているのかわかっていない。部外者であるからこそ言ってもらえることがたくさんある
組織の横ギャップ
- 部門を横断するような課題は見落とされているようなことが多い。
良い課題設定は、よい仮説を産むことができる課題。ちょっと考えていい仮説が産めないなら課題設定をやり直す。
良い仮説とは
深さ
なぜを繰り返す
面白さ (新規性、有効性)
新規性
みんながこれまで思いついていないもの、やっていないもの
作り方
マクロな視点やミクロな視点に視点をふってみる
類似例から考える
新しい組み合わせをためす
定量化する
経営者の視点
腹をくくる
抜け道を探す
したたかさ、ずるさ。二者択一を迫られた場面でも、両立できないかを考え抜く
不確実性を前提に
トラブルを予見する、起きたトラブルをハンドルする。
ぶらぶら管理
フォーマルな報告の場所以外にラフにちょこちょこ進捗を聞いていく
緩急をつけるというか、おさえるべきところをしっかりおさえるというか
商品での差別化は限界にきているところが多くて、結局はお客さんとの人間関係をうまくやっているかどうかできまっているところがある
本当はしゃべりたい。相手を立てるというか、何かをたのむというか?
いかに教えてもらえるか、教えてもらうことは常にあるはずだという素直さ、謙虚さ。おバカな感じ?
7割は本業に、3割は他の好きなことに。その3割が5,10年先の何かにつながっていたりする。
主流じゃないものにあえて目を向ける。
ガチッとした技術よりも、基盤になるような汎用性の高いものを身に付けるようにこころがける。汎用性の高いものの方が日常の色々な場面で使う。ガチッとした技術が必要な時はそれも身に付けるべきだけど。ふわっとしたのとがちっとしたのの両輪?