要素と全体
眠いんですが備忘録と思って一応書きます
抽象的な問いに対して抽象的に答えを出しただけで満足してはいけないんだけど、意外とそうして終わってしまう事が多い。
日本の課題は?とか、世界の課題は?という問いに対して、高齢化が問題で、それを解決するためには出生率をあげれば良い、というこたえが書いてあるとなるほどと思ってしまいがちな気がするけど、本当はこういうレベルで止まっていては全然ダメ。
なぜかというと、色々な層の人々をごちゃ混ぜにして議論してるから、最大公約数的な解答になっていて全然具体的ではないから。
つまり、右手の近くにあるペンを取る、っていうレベルだったら具体的で次になにをすればいいのかがすぐにわかるけど、出生率を上げるっていうレベルの答えだと抽象的ですぐに実行できないから。
続けてhowと何度か問わないと、現実世界の行動にまで落とし込めないから。
何かの分野について理解が深まっているかどうかも、どれだけ各論を抑えているかどうかで最後はきまるといってよいと思う。
結局抽象的なレベルで原則がわかっていたところで、ここのケースに対する具体的なアクションがその場で取れるようになっていないならだめというか。
日本のビジネスについてわかっいているかどうかでいえば、日経平均について知っているレベルでは不十分で、個々の企業の戦略とか財務状況について知っているかどうかが詳しく分かっているかどうかの分かれ目になると思うし、
医学について詳しく知っているかどうかは、治療薬の名称が言えるだけじゃなくて量が言えるとか使い分けが言えるかとかそういったレベルで決まってくる。
だからあらゆる分野について言えると思うんだけど、総論を抑えた上で次に何を勉強したらいいのか迷ったら、それは各論の学習をひたすらしていけばいいんだと思う。当たり前のことを書いてるんだけど、いつでも意識の中にひっぱってこれて行動の指針にまでできるかっていわれるとそういう人って少なそうじゃないですか?
ビジネスだったら個々のきぎょうについて調べればいいと思う。そういった感じのことをふわっと思う
20180319 読んでる途中の本
「儲かる会社」の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力 (光文社新書)
- 作者: 山根節
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/09/16
- メディア: 新書
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儲かる会社の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力
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色々な業界の企業のPLとBSをざっくり読み解きつつ、業界のトレンドや各企業、もっと大きな社会とトレンドについて解説されている。
財務諸表についての理解を深めるだけではなく、いろいろな業界についての知識を増やす意味でもよい本
20180319 最近読んだ本
本を読見終わったとき、で、この本を読んで何がわかったの?
と自問するだけではなくて、
で、この本を読んで何があたらしくできるようになったの?
と新しく増えた知識を問うだけではなくて、新しく何が実際にできるようになったのか、
あたまの中の知識が増えただけじゃなくて、現実の世界に実際に何かしらの変化を起こしうる、アクションに繋がるような何かがわかったのか?
と問うたほうが身になる読書になるのかなぁと。
プロフェッショナルアイディア。 欲しいときに、欲しい企画を生み出す方法。
- 作者: 小沢正光
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2013/06/03
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書評 数学に感動する頭をつくる
数学に感動する頭をつくる
昔きになっていたものの読んでいなかった本。読んでよかった。
数学って書いてありますけど、書かれている内容は数学を勉強する人だけではなく自分の頭をよりシャープにしていこうとする全ての人にとって役立つものだと思います。
数学力を構成する要素を挙げていってその伸ばし方を書いているんですが、さすが数学オリンピックのメダリストを多数育てた先生だけあって類書とは内容の質が違います。
一つだけ紹介しますと、数学ができない子は、いくつかの解法を検討せずに、最初に思いついた解法で無理やり解こうとする。だいたい解けなくて、発想力がないとなげく。
一方、数学が得意な子は、最初に思いついた解法に固執しないで、うまく行かなかったら他の方法を試したり、新しい方法を生み出したりする。また、できるこは自分がどういう手法を使っているのかを意識していて、他にどういう手法があるのかを列挙しろと言えば言える、というようなことが書いてありました。
「手法が列挙できる状態を目指すべき」というのは僕も大学受験生の頃に苦労した末たどり着いた認識でしたが、これは数学に限らず何を考えるにしても、あるいは考える以外、例えば感情をコントロールするとか、そういう場面でもそうでしょう。
考える、という作業をするときは、問いを立てる、なぜと考える、5w1h、フレームワーク、例外を考える、MECE、掛け算で考える、足し算で考える、構造化する、プロセスを考える、身近なものでイメージしてみるなどやり方や意識する点が色々あると思います。
上に列挙したようなことは言われてみれば当たり前だと思います。僕もそう思ってよく列挙されているものを流してしまうのですが、そういう列挙されているもの全てをいついかなる時でも、どういう問いに対してでも自分で意識して瞬時に引っ張り出して来れるかと問われるとそうでもなくないですか?
よく考えてみると、見たことがある、という段階と、自力で引っ張り出せるという段階って全然違うじゃないですか。
知っている英単語の中で、長文の中で意味がわかるっていう単語の数と、自分で喋る時に使える単語の数って相当違うと思うんですが、そういう違いというか。passive vocabularyとactive vocabularyって読んで区別するんだと思うんですが、考えるためのスキルでもpassiveなものとactiveなもの、ありますよね。
コンサル就活向けのコラムに載ってる本で紹介されているスキルを読んだ段階は、passive knowledgeを手に入れた最初の段階にすぎなくて、実戦で使えるような状態では当然ないと。
だから、こういう本とかで具体例に触れながら練習して実際に使う練習をするか、自分でそういうスキルを使うような問題を日頃から作ってトレーニングするか、で練習を積むしかないんですかね〜
たとえば、コーヒーショップに入ってコーヒーを買う過程を細かくイメージすることで、特定のコーヒーショップを他のコーヒーショップと差別化する方法を考えてみよう、とか。
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!
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ていうか、大学入って一番最初にこういうの教えて欲しかった。もっと早くから意識して練習積んでたらだいぶ違ったはずなのに・・・
まあやるしかないか
日本の医療の課題(暫定)
徒然なるままに列挙。追記していく予定。
MECEに全然ならない(汗)
財源
- 国の財政の悪化に伴い財源が不足しているとされる。個人的には、本当に財政はまずくないと思っている。
- 世界で最高クラスに医療費が抑制されているとされる。
- 薬価が抑制されているため製薬会社の開発インセンティブが低い
- 保険者の統合が進んでいない
アクセス
- 非常にアクセスが良いのだが、国民にはアクセスが悪いと思われている
- 他国ほど総合診療医が制度として確立されていないので、いきなり専門的な検査をされがちで無駄が多い
質
治療
- インチキ抗がん剤クリニック
- 総じて良いとされる。ただし、腫瘍の治療で外科の立場が強く放射線治療を十分に活用てきていない
- ドラッグラグ、デバイスラグは解消傾向にあるとされる
- 病床不足への対応
- 最期を自宅で迎えることができるように
研究
- 博士課程の目的が労働力の確保になっている。質の高い研究があまりされていない。
- デバイスの開発系統の研究が弱い
教育
- 学生が放置プレイされている。かかる時間のわりに得られるものが少ない。
- 英語の教育が弱い。
データ、IT
- 病院間で電子カルテの形式が統一されておらず検査のし直しなどの無駄が多い。
- 色々なデータベースがあるが、1つで国の医療を全て表すデータベースが存在しない
- ITの活用が不十分。患者への説明をスカイプでやるなど。家族にとっても負担
国民
- 質の高い医療を安く早く享受できて当然と考えている?
- 医学知識が少ないためインチキ情報に惑わされてしまう
学会等での広報の強化が必要?
学会の関係者と医療関係のメディアの方々の協力関係がない?
予防
医療提供者
過重労働
病院の数が多く、一病院あたりの医者が少なく当直回数が多い
担当医制
いらない業務が多い(特に大学病院)
研修医の残業が管理されるようになったため、チューベン以上に過剰な負担
診療科、地域、病院診療所間の医師の偏在
一部の科目の過重労働
一部の地域で今後一部の科の医療の提供が困難になる可能性
優秀なはずの人たちが可能性を発揮できずに失って行く特に研究方面
必ずしも医師がやる必要のない仕事を医師がやっている
女性医師のキャリアパス
国際展開
他の国への情報発信が弱い?
製薬会社
https://kenyoshida36.wixsite.com/drug-discovery-blog/blank-1
- デジタルMRに伴うMRの大量リストラ問題
医療機器メーカー
規模が小さく国際競争力がない
規模が小さいためコンサルなども入りにくい?
日本は規模が小さい病院が数多くあり、臨床試験のコストが高い
司法
- 実現不可能な理想的な状況を基準に賠償責任を追求されるため現場の負担が増えている?
- 司法関係者と医療関係者とのパイプが弱い?ため、双方の話し合いが進んでいない?
- 弁護士が量産されてしまったせいで、弁護士も食べて行くために仕方なく医療をターゲットにしている?
国レベルの課題
- どんどんしょぼい国になり、将来に希望を持つことができない人が増えているような気がする。そこをなんとかしていきたい。一人一人の自己効力感を高める?
医療の課題解決の最終的なゴールは関わる人の幸せでは?
患者の幸せ
- 治療効果をあげるだけではなく、病院自体や医療スタッフの接遇の向上
- 患者の医療リテラシーの向上。医学知識だけではなく、医療スタッフの疲弊等医療を取り巻く環境についても
医療従事者の幸せ
- 労働におけるQOLの向上
- 労働時間の短縮、訴訟リスクの軽減、臨床系大学院は研究したい人だけにするなど
特定の組織に入ったりポジションを得たりする前からできることはたくさんある。日々自分が接する一人一人に対して課題を投げかけて一緒に議論していくようにするだけでもまわりに良い影響を与えることができると思う。
スムーズに議論に入れるように、トピックはストックしておこう。
日本的、とされるものがそもそも戦略上間違っているのか、それとも戦略上は問題がないものの他の要素との組み合わせが問題で負けているのか、
人、金、もの、時間、情報
要素(人、場所、モノ、金)
場所
国、都道府県、医療圏、市町村、外国
組織
病院(市中病院、大学)、診療所
人
医療従事者(医師、看護師、薬剤師、コメディカル) 医師会など
医療需要者(患者、家族)
その他ステークホルダー
金
保険者、国家、それぞれの企業
製薬企業、医療機器メーカー、医局、大学院、専門医、